保険事故に対して保険会社は保険金や給付金などを支払う義務がありますが、例外としてその義務を免れる特定の事由のことです。
保険契約は、僅かな保険料によって多額の保険金が支払われます。
そのために、公序良俗に反する原因によるもの、他の善良な被保険者・契約者の利益の阻害原因になるもの、社会一般の公益に反する原因によるものなど保険金や給付金を支払わない場合を保険約款に定めています。
1)死亡保険金を支払わない場合
1. 被保険者の自殺(商法第680条第1項第1号)
契約日または復活日から所定期間(保険会社によって1年~3年など)以内の自殺に限られます(保険約款)
2. 決闘その他の犯罪または死刑の執行による死亡(商法第680条第1項第1号)
3. 死亡保険金受取人の故意による被保険者の死亡(商法第680条第1項第2号)
4. 保険契約者の故意による被保険者の死亡(商法第680条第1項第3号)
5. 戦争その他の変乱による被保険者の死亡(商法第683条第1項、第640条)
※ただし、5.については保険の計算基礎におよぼす影響が少ないと生命保険会社が認めた場合には、保険金を全額または削減して支払うことがあります。
2)災害による保険金・給付金を支払わない場合
1. 契約者または被保険者の故意または重大な過失によるとき
2. 災害死亡受取人の故意または重大な過失によるとき
3. 被保険者の犯罪行為によるとき
4. 被保険者の精神障害または泥酔の状態を原因とする事故によるとき
5. 被保険者が法令に定める運転資格なしの運転中に生じた事故によるとき
6. 被保険者が法令に定める酒気帯び運転またはこれに相当する運転中に生じた事故によるとき
7. 地震、噴火または津波によるとき
8. 戦争その他の変乱によるとき
※ただし、⑦⑧については、保険の計算基礎におよぼす影響が少ないと生命保険会社が認めた場合には、保険金などを全額または削減して支払うことがあります。
1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災では保険金が支払われました。